2007年11月18日日曜日

東京大学 徳永 祐一

 私は2005年の2月から3月まで、NPO法人ドットジェイピーを通じての「議員インターンシップ」という形で、本橋さんのもとで政治を学ばせていただきました。しかし言わずもがな、それで政治の何たるかを全て知ったわけではありません。そこで本稿では、私が学んだ、政治の「断片」とでも言うべきもの、すなわちこの2ヶ月間に垣間見たものについて書かせていただきます。

 今思えば、この2ヶ月は瞬く間に過ぎ去りました。そもそも私がこの「議員インターンシップ」に応募した契機は、一言で言えば「本物の政治を見たい」という思いでした。「政治家は悪巧みばかりしていて、税金を無駄遣いしている人間の集団である」と、そう言わんばかりのマスメディアの一方的な言説には昔から辟易していた私ですが、そこでマスメディアに文句を言うだけでは非生産的であると考え、本物の政治、つまり政治の現場を自らの目で見る必要性を感じたわけです。

 本橋さんにお会いする前まで私は、「政治とは国益を最大化するための営みである」と、正直その程度にしか認識していませんでした。その認識自体は、あながち誤りではないかも知れません。しかしこのインターン期間中に、私はもっと大事なひとつのことに気付かされました。

 それは他でもなく、「政治の世界における人間関係の重要性」です。本橋さんのお言葉を拝借すれば「義理人情」です。国益云々というマクロ的な視点のみならず、政治にはこのミクロ的な視点が不可欠だということを、私はこの2ヶ月間で学びました。その理由を挙げるとすれば、例えば有権者が投票を行う際には、政策云々よりもまず、候補者の印象や人間性といった要素が大いに絡んでくるということです。これは人間が人間たる所以とも言えるでしょう。従って、いかにその要素を排そうとしても、人はそこから自由にはなれないということです。

 私はこの2ヶ月の間に、様々な場に参加させていただきました。自民党豊島総支部の朝食会に始まり、婦人会の懇親会、本橋さんの後援会新年会、豊島時事問題研究会など、数多くの貴重な体験をさせていただきました。そしてそのほとんどが、信頼ある豊かな人間関係によって支えられていると気付きました。ここでも先に述べた人間関係の重要性を再認識すると同時に、演繹すれば、政治以外のどの世界でもこのことは最も重要であると確信しました。

 ところで、かの「明治維新」が起こるまでには3つの段階があったと私は認識しています。まず吉田松陰に代表される「思想」、次に大村益次郎に代表される「戦略(技術)」、そして西郷隆盛に代表される「行動(維新)」です。この3つが揃って初めて政治改革が実現するとすれば、「思想」を発展させる「土壌」とでも言うべき豊かな人間関係が、何事にも優先して根本的に重要であることは言うまでもありません。実際に吉田松陰の松下村塾においても、緒方洪庵の適塾においても、そこに豊かな人間関係があったればこそ、塾生たちは互いに切磋琢磨して学問に励んだのです。

 やや話が逸れたので元に戻します。繰り返しますが、私はこのインターン期間で、政治の何たるかを全て知ったわけではなく、あくまでその一断片である人間関係の重要性を垣間見ただけです。その実践も十分に行ったわけではありません。これから私は、引き続き本学塾生として、本橋さんのもとで政治を学ばせていただくつもりですが、小さくも貴重なこの断片をポケットに持ちながら、今後努力したいと思います。
 最後になりましたが、至らぬところが多々あった私を2ヶ月間指導して下さった本橋さんをはじめ、ご家族の方々、後援会の方々、区議団の方々、そして共に学んだ友人たちに厚く御礼申し上げます。誠に有難うございました。

東京大学2年 徳永 祐一

慶応大学 大関 みどり

 私は自民党豊島区議団の本橋ひろたか議員のところでインターン活動をした。私の中でこのインターンの始まりは選考段階からであった。本橋議員と面接した際、「政治とはなんだと思う?」と尋ねられた事が印象に残っている。その時、私は「分からない」と答えた。このインターンをやるまで政治がなんなのか全く分からなかったからだ。

 私は一つめの目標として、2ヶ月間でこの問いに自分なりに答えられるようインターンをする事に決めた。そしてもう一つ決めた目標がある。それは、「働く」という事がどんな事なのか、私なりに知る事だった。普段の私の生活では両親の働く姿を見る事もないし、先輩も学生が多く、社会人の働く姿を全くと言っていいほど知らない。ただなんとなくとしたイメージがあるだけだ。議員という枠はあるものの社会人にはなんら変わりない。一人の社会人の働く姿を通して、私なりに社会に出るという事を捉えたかったのだ。

 本橋議員は大変面倒見が良く、この二つを考える多くの機会を私達に与えて下さった。ちょうど本会議開催期間と重なった為、議会の傍聴はもちろん、後援会の準備や講演会のお手伝いなど、その活動内容は本当に多岐に渡る。こんなに多くの政治の現場を直接自分の目で見る事が出来たのは本当に幸運だったと思うし、毎日がとても新鮮ですごく面白かった。私達が普段マスメディアなどから知る政治というのは、本当の政治のほんの一部分でしかないのだと実感した。それに本橋議員はそのような政治の場面以外でも、食事中や移動中など時間さえあれば、本当に多くの話をして下さり、一人の社会人の先輩として学ぶべき点も沢山あった。

 こうして今、2ヶ月に渡るこのインターンを振り返る時、果たして私はこの2つについて自分なりに答える事が出来るだろうか。結論から言うと出来ない。たった2ヶ月しか触れていないにも関わらず、政治というものの幅の広さを実感しているのだから。これがもっと長期間なら自分の視野はもっと広がるだろうし、観点も変わってくるだろう。これが国会議員なら、これが野党なら、当然また異なるだろう。しかし大切なのは、政治に興味を持ち続けるという事ではないのかなと思う。政治とは私達と関係ない世界の話ではなく、私達の住む世界で起こっているのだという事を実感できたのは、私にとって大きな変化だった。本橋議員が話して下さった多くの事を忘れたくないと思う。今はもっともっと政治を知りたいし、もっと多くの働く人達を直接自分の目で見てみたい、そう思っている。このインターンをした事で、ようやくスタート地点に立てた、と言うよりスタート地点というものがなんなのか分かってきたのかなと思っている。

 今、この時期にこんな貴重な体験が出来た事を本当に幸運に思う。本橋議員の元で学べた事がとても嬉しい。

 最後になってしまったが、本当に面倒見良く色々な話・体験に恵まれる機会を与えて下さった本橋ひろたか議員、こんな良い機会を提供して下さり何かと面倒を見て頂いた石田さんを始めドットジェイピースタッフの方々、お世話になったOG・OBを含めた本学塾生に心から感謝している。本当にどうも有難うございます。

慶応大学2年 大関 みどり

立教大学 佐藤 智美

 本橋さんの事務所でインターンをさせていただいて、一番感じたことは“本橋さん”という政治家の人間性です。インターンを通して政治家とは政治家でない時間は無いんだと実感しました。

 インターンをする前の政治家のイメージはマスコミで叩かれているもので作り上げられていました。仕事は議員同士のなかだけで完結され、特に地元のことは選挙前以外興味がないのでは、という偏ったものでした。しかし、一歩事務所をでて人に会えばかかさず挨拶をする、声をかける、話を聞く、そういう地道な努力の積み重ねを本橋さんは続けていることを知りました。また、議会や自民党控え室のなかでの会議でも積極的に発言なさっていました。発言するために相当の本を読み、考えて、準備をしていることを知りました。

 また、地元での仕事をしつつ、本もたくさん読まれ、勉強もしてらして、そのうえ私たちインターン生の面倒もみてくれました。質問をすると丁寧に答えを返してくれ、質問をしなくても解説をしてくれ、とてもうれしかったです。私には自分と同じ24時間を生きているとは思えないくらいの忙しさだと思いました。そんな忙しさのなかでも、常に私たちを含めた周りに気を配ってくださいました。それだけでなく、インターンがより実りのあるものにするため、朝食会という新しい試みを提案してくださいました。大切な本橋さんの朝の時間をさいてまでインターンのことを考えてくださって本当に心打たれました。

 仕事の内容についても、以前は議員さんの得になるような、または選挙に役に立つような、結局そんな内容のものにしか動かないのでは、と思うところが大きかったです。しかし、本橋さんは区民がとても注意深く政治を見ていない限り気づかないような問題や、得には全くならないようなことについても意志にのみしたがい力を入れて取り組んでいました。ただでさえ忙しいはずなのに、利益にならないことにも区民のためを思い労力をかけている姿に感動しました。

 政治家は政治家でない時間はない、そう思います。しかし、楽をしようと思えばできてしまう環境にいることも確かだと思います。その制限なく自由ななかで議員さんがどう時間と労力を使うのかで政治家の生活はひとりひとり全く異なるものなんだ、と感じました。他の議員さんがどのような毎日を送っているかはわからないが、本橋さんは24時間、毎日本気で議員活動をしていました。以前の自分のように政治家にたいしてイメージだけで不満を持っているような人には本橋さんを知ってほしいと思います。今回、本橋さんの事務所でインターンをさせていただけてうれしく思います。ありがとうございました。

立教大学3年 佐藤 智美

2007年11月4日日曜日

立教大学  山中 章子

 私の議員インターンは2ヶ月という短い期間にもかかわらず、様々な体験の連続だった。地域のお祭りのお手伝いにはじまり、事務所作業、議会・委員会傍聴、勉強会・講演会出席、ポスター貼り、歳末警戒など、全てにおいて今までにない経験をさせてもらった。その中でもいくつか印象に残ったものをあげると、

1.議会・委員会傍聴
 本から多少興味はあったものの、実際議会に足を運んだのは今回が初めてだった。 生の議会というのはまさに今、ここで豊島区の未来像が描かれている場であり、とても興味深かった。
 また、この場というのは豊島区抱える様々な問題について知る機会でもあり、同時に豊島 区で活動する色々な立場の人の顔がみられる機会でもあった。私の場合、豊島区は大学があるため毎日通っている場所であり、むしろ自分が住んでいる市よりも長い時間そこで過ごしているため関心を持てたように思う。

2.豊島時事問題研究会 
 これは「新しい歴史教科書をつくる会」の役員の方と自民党豊島区議団が明星大学の高橋史朗教授をお呼びして子供の権利について講演していただいたもので、豊島区が現在進めている「子供の権利条例」制定へ向けた動きに即した話題だった。
 私は今まで子どもの権利が広く認知されることに対し当然のことという感覚しかなかったが、それによって生じる問題点を示され、新たに考えるきっかけを得た。このテーマについては条例の検討委員会の傍聴と合わせて今後も自分なりに勉強したい。   
 また、「新しい歴史教科書」についても、自民党の都 連青年部研修会でパネルディスカッションを聴く機会があり、歴史認識の難しさを感じた。こちらもこれからも自分自身で少しずつ考えていきたい。

3.地域活動
 お祭りや歳末警戒で地方の方と触れ合う機会も多かった。豊島区は池袋を抱え、都  会のイメージが強かったが、他の地域には伝統的な地域があり、とても意外だった。 大学の行き帰りでは気が付くことのない、その土地に暮らす人の生活に触れることが  できた、といった感じだ。
 また、インターン中は石川、中川と同期で活動した。あるとき三人揃って午前5時に本橋さんにくっついて「朝起き会」という集会に参加したことはいい思い出だ。 本当に盛りだくさん2ヶ月間だっだが、「政治」について理解が深まったというような実感は正直言って無い。

 この2ヶ月間で具体的な収穫は手紙の返信文が多少書けるようになったことくらいで「政治」を知るのはむしろこれからだと思う。本橋さんには今後のしばらくお世話になって引き続き勉強させていただきたいと思う。しかし、とりあえず一段落ということで、最後にお世話になった方々にお礼を言いたい。

 本橋さん、石川、吉田、I-CASの皆さん(特にモタイさん)、どうもありがとうございました。

立教大学1年 山中 章子

東京大学  西川 奈緒子

 私は、将来国家公務員として働く事を希望しています。実際のところは、5月にあった公務員に失敗してしまい、もう一年学校に残って、来年もう一度公務員試験に挑戦します。ただ、この一年間を漠然と過ごしたのではもったいないし、何か少しでも成長したいと思い、インターンをすることにしました。

 6、7月は民間企業でインターンを体験し、ビジネス社会の一端を垣間見る事が出来ました。8、9月は政治の世界を見てみたいと思い、本橋さんの下で議員インターンを経験することにしました。

 国家公務員、国民、ひいては各地域住民、また彼らを代表する立場にある議員の声に耳を傾けて、諸政策を考えていくものです。それが事実としては分かっていても、実際にどのように行われているのか、世の中はどのように動いているのか、また、議員はどのような生き方をしている人なのか、などに興味を持ったため、地域住民に密着し、その地域の政策形成に携わっているであろう地方議員である、本橋さんのもとで勉強させていただくことに決めました。

 本橋さんのもとで、本当にいろいろと体験させていただきました。各種委員会の傍聴、イベントの代理出席、地方行事への参加、資料作成、また中学校の授業参観や区役所の陳情処理に同席させていただいたりもしました。それらを通じて、本橋さんがずっとおっしゃっていた「政治をやっていく中で一番大切なのは『絆』だ」ということを実感しました。地域に密着しているからこそ、さまざまな団体に応援いてもらっているからこそ、また先人の苦労と努力があったからこそ、政治家としての自分(本橋さん)がある、だから彼らのためにも、自分ががんばって、少しでもいい世の中にしていかなくてはならない、という本橋さんの考え方に、私自身共感するところが多かったので、とても勉強になりました。

 政治でいうと、最初はあまり身近には感じられませんでしたが、この夏現場を体験してみて、政治というのは人間関係の積み重ねで、そのためには、地道な努力が必要なものだと気付きました。今まで狭い世界にしか生きてこなかったので、インターン中の様々な人との出会いがとても新鮮でした。

 盆踊り大会で一緒に働きお酒を飲んだ町会の人々、富士火力総合演習でお話をしてくださった自衛官の方々、また新しい教科書をつくる会で会った比較的一方的な意見を持った人々(笑)、、、本当にいろんな方がいらっしゃって、お話をしても面白かったし、自分の考えの幅を広めるのにとても役に立ちました。

 最後になりますが、本橋さんをはじめ、他のインターン生や区議会・区役所の方々などお世話になった方を挙げるときりがありませんが、本当にありがとうございました。この場を借りてお礼申し上げます。この経験によって、また少し成長できたような気がしています。

東京大学4年 西川 奈緒子

立教大学  阿部 優樹

 そもそも私がインターンに参加しようと思ったのは、今年の六月であった。この年のマスコミ採用試験に失敗し、留年をしてまた来年受験しようと決めた時である。

 どこかの報道機関に就職して、報道記者になるのが私の将来の目標であった。もともと政治には興味があったのだが、それと共に政治の現場で、机上だけでは学ぶ事のできない生の政治を勉強したいと考え、本橋事務所の門を叩いた。

 研修生としてはじめて行った仕事は、支持者の方などから戴いた手紙などに対するお礼状書きであった。今までに手紙など一通も書いた事のない私にとって、正直とても大変な仕事であった。一通のお礼状を書くのに4時間近くかかってしまったが、そんな私に本橋さんは仰った。

「これが後々実を結ぶことになるのだよ」

と。この仕事の二週間後に、高三町会の納涼祭りのお手伝いをした。そこに、2週間前に書いた手紙の相手の方がいらしたのである。本橋さんの仰っていたことの意味がよくわかった。このような積み重ねが相手との信頼関係・絆を生み支持者を獲得していくのだ。この行為が人間として、政治家としていかに重要かということを学んだ。

 私はこの期間研修中に最も勉強したいことがあった。それは、現在マスコミをにぎわせている豊島区により放置自転車対策であった。私は、この放置自転車対策に何回か参加した。この協議会において、マスコミを通しては知ることのできない会議の様子や委員のやり取りを勉強する事ができた。そしてこの協議会を通じて、ひとつの政策を通し、行うことがいかに困難であるかを学ぶことが出来た。

 ここに掲げた2つの体験以外にも数々の体験・勉強をすることが出来た。養介護施設でのボランティア活動、戸塚議員の議長就任パーティー、そして情劇の靖国神社公式参拝。これらの体験は、とても貴重なものであった。

 私が、このインターン期間に本橋さんや様々な活動から学んだことは、信頼関係の重要性である。人と信頼感家を築くということは、そう簡単にできることではない。「信頼関係=絆は一日にしてならず」とでもいおうか。しかし、これが一番重要なことなのである。

 ここで学んだ事は、私の今後の人生において必ずや役立つと思っている。最後になってしまいましたが、未熟な私を受け入れてくださり、生の政治を勉強する場を提供してくださった本橋さんに深く感謝したい。本当にありがとうございました。

立教大学4年 阿部 優樹

慶應義塾大学  名古屋 和希

 本橋議員との出会いは世の中をいっぱしにわかったつもりの頭でっかち少年にとって、それはそれはショッキングな出来事でした。なにしろ、それまでは本を読んで理屈をこね、妙にさめていることがカッコいいことだと思い込んでしまっていた少年です。  

 毎日精力的に動き回ることはもちろん、すごく熱く、信念もしっかり持っている議員と少年とは全く逆でしたし、確か最初に議員に会ったときには少年は議員の熱い雰囲気に完全にのまれてしまっていました。議員もそのことに気づいていらっしゃったのか「かなりきついけどやめたほうがいいんじゃない?」と少年は脅されました。あれは結構びびりました。

 しかし、少年は本心では熱い事がやりたかったんですね。だって、週7日つまり毎日その議員の後ろに背後霊のようにへばりつき、睡眠時間が2時間ほどの日も度々あり、一時期は「過労死か?」などとも言われるほどいろいろな人々に会い、様々な仕事をさせてもらい、一緒に動き回ってしまうのですから。その代わり三度の飯と同じくらい好きなサッカーも全く見れず、友人には引きこもっていると勘違いをされていたようですが・・・。

 つまり、いろいろな活動を通じて少年は悟ったんですね。政治とは人と人とのあいだで成立し、それを演出するのが「言葉」であって、それは決して本を読むことでは得られないことだと。様々な人に会い話すことがこんなに刺激的で楽しいものであるとようやく気づいたわけです。そのような人と接する場では冷めていても得られるものなどはなく、どんなことでも熱く積極的に行動することは、決して損はしないということを。

 いや、むしろ得をするものだということを熱い本橋議員は身をもって教えてくれたんですね。というか、本橋議員の熱が自然にうつっただけなのかもしれないですけど。

 それにしても、インターンを行った事でナゴヤ少年は大きく成長できたのではないでしょうか。しかも、たった2ヶ月でこれほど見事にナゴヤ少年の意識が変わるとは思ってもいませんでいた。そして、毎日本当に刺激的で楽しかったですし、貴重な体験をさせていただきましたと思っています。

 最後に本橋議員をはじめ、本橋議員のご家族、後援会の皆さん、区議会・区役所の方々、他にも非常に多くの方にお世話になりました。有意義なインターン活動を行えたのもひとえに皆さんのおかげだと思っております。この場を借りて「あつく」お礼申し上げます。

慶応義塾大学卒 名古屋 和希

一橋大学商学部  篠木 悠介

 今年、2002年の夏、I-CASを通じての本橋弘隆議員のもとでのインターンシップは、私にとって非常に充実したものとなった。大量の本や書類、ダンボールで作った本棚、そして少々の机…私が今夏通った本橋議員の事務所はそれらに囲まれており、私が想像していた議員事務所像とは全く違うものだった。

 本橋議員と始めて会ったのは7月のマッチングフェアでのことである。議員紹介文を見て少し興味を持ったのが始まりだったのだが、マッチングフェアで実際に本橋議員の話を聞いて、「本橋さんのところでインターンをしたら、私は一番得られるものが大きそうだな」と思い、晴れて本橋さんのもとで学ばせてもらうことになったのだ。

 7月末から10月の区政報告会までの約3ヶ月間にわたるインターンは、正直楽ではなかった。本橋議員のもとで学ぶ以上は、政治をちょっと覗いてみたいといった生半可な気持ちでは到底通用しない。

 インターン生が本気で学びたいと思えば、本橋さんは色々なチャンスをくれる。少なくともそんな雰囲気があったし、本橋議員も真剣に対応してくれた。その意味でも政治の勉強をするにはとても恵まれた環境であったと思う。

 炎天下の中、タフな本橋さんと一緒にポスター張りや挨拶回りをしたり、毎回往復3時間かけての自宅と事務所との行き来、9月から10月にかけての区政報告会に向けての準備など、数え上げたらきりが無い。

 その過程で様々な失敗をしてしまい、本橋議員には迷惑をかけてしまったものだ。そんな私や他のインターン生たちのことを本橋議員は色々と気遣ってくれたり、企画を持ち出してくれたりしてとても嬉しかった。

 一番大忙しだった間違いなく本橋議員自身だったというのに。そんなインターンの中、私が強調したいことが一つある。それは「政治においては、人との触れ合いがとても大事」ということである。これは本橋議員が繰り返し私に話してくれたことでもある。

 本橋議員と一緒に行動して、実に様々な人と出会うことができた。他の豊島区議会議員の方々や、区長、区役所の方々。そして池袋の「ふくろ祭り」で一緒に神輿を担いだ方々や、後援会の方々。アメリカの政治学者の方の話も聞くことができた。

 日ごろの人との触れ合いが大きな信頼を呼ぶこと、地域との交流がいかに大切か、この目で見ることができた。

 今回学んだ多くのことは私の血となり肉となって、今後の私の在り方に大いに役立つことだろう。本橋議員、本橋議員のもとで共に学んだ仲間たち、I-CAS代表の田村さん及びスタッフのみなさんには、大変感謝している。

一橋大学商学部2年 篠木 悠介

日本大学院  加藤 洋祐

 私は、豊島区議会議員の本橋弘隆議員のもとでインターンシップをさせて頂いた。私自身、I-CASのインターンで得た財産は非常に大きい。

 議員インターンにおける、本橋議員の受け入れの環境は私自身にとって非常に恵まれていた。「政策」の勉強をしようと思えば、議会の傍聴や様々な勉強会の機会があった。「政治」を勉強しようと思えば、後援会活動や地域の活動、そして自民党の行事への参加の機会があった。それだけに、多くのメニューを用意して頂いた本橋議員には感謝したい。

 その中で私が接した議員の姿というものは、とても身近に感じられるものだった。それは、議員の考えや地域の人々に接する態度から感じられた。このことは、本橋議員の人柄も大きいと思うが、もう一つ地方議員の特徴が大きく関係していると思う。国会議員というものは言うに及ばず、国家全般の政策論を議論しているが、地方議員は地域に根ざして地域の将来のあり方を議論している。そのため、普段マスメディア等に取り上げられることの少ない地方政治の一片でも触れることができたのは、地方政治を身近に感じる意味で非常に大きいことであった。

 本橋議員についていく中で、私自身気づいた点がいくつかある。一つ目が、議員は多くの人々に支えられているということだ。それは、家族は当然のこと地元や後援会の人々などである。特に地元や後援会の人々は、はっきり言えばアカの他人である。しかし、そんな人々が親身になって議員を盛り立て、議員もその支援に応える。私は、政治の世界が義理と人情に始まることを知り、あらためて人と人との繋がりの大切さ、有難さを感じた。

 もう一つ気づいた事は、議員の議会会期中以外の活動の重要性である。会期中は当然議会に張り付くことになるが、会議外の時期の活動のあり方についても非常に勉強になった。支持者や地元民への挨拶まわり、陳情の処理、政策の勉強、各種会合の出席、冠婚葬祭等、活動は様々だがその活動のウェイトのおき方すべてが選挙のメカニズムにも繋がっていることが、インターンの活動の全体を通じて浮かび上がってきた。
 最後に、今回のインターンシップでは多くの人々にお世話になった。特に、本橋議員とI-CASのスタッフの皆さんには深く感謝したい。この経験をどう生かすか、それは今後の私の人生の中で一つの大きなポイントになると思う。
日本大学院2年 加藤 洋祐

東京外国語大学外国語学部  丸山 愛

私が、本橋さんの下でインターンを始めようと思った動機は、漠然と公務員として働くことを就職の選択肢として考えており、夏休みを通じて、何か将来の仕事と関わりのあることをやっておきたい、と思ったことが主な動機だった。

 政治に対しては新聞を読む程度の知識であり、実際にこの世界で働く議員達の活動が、どのようなものか、分かりかねていることがあった。

 実際にインターン期間が始まると、本橋さんは、私達に様々なことをさせてくれた。ビラ配りや、議会の傍聴、代理出席、報告書等の資料作成、後援会の書記、地域行事への参加、講演会のスタッフとしての参加、そしてアメリカ人教授のロビンさんとの出会い、、、、、、、etc

 政治活動は、日々の地道な活動の積み重ねであることを、インターンを通じて知った。

 議員というものの活動には、休みがない。本橋さんと行動をともにしながら、インターン期間中ずっと働き続けている議員の姿を見た。

 事務所に掲げられたスケジュール表には、びっしりと色分けして書き込まれた予定があり、いつ事務所に行っても、塾生が何らかの活動に取り組む環境が整えられていた。仕事も常に用意されていたので、塾生はその仕事に対して全力で取り組むことができた。

 資料を作りながら、何度も駄目押しされ、作り直すという作業を繰り返しながら、一つ一つの仕事が行われていった。

 その他にも封筒への資料の詰め込みや宛名書きといった事務作業を行いながら、議員活動の地道な側面を、身をもって体験した。そのような活動をすることによって、一つ一つの仕事に対する達成感を感じながら、政治活動というものを、一貫した作業の流れの中で捕らえることができた。

 また、事務作業だけでなく議会の傍聴も頻繁にさせていただいた。

 豊島区が抱える具体的な問題についての議論を聞き、政策決定に至るまでの過程を見ることで、リアルタイムで政治が動いているのを感じることができた。教科書どおりには進まない現実の政治における利害対立の様子が、非常に興味深く感じられた。 

 インターン期間中、本橋さんは、どんな場所にも私達を連れて行って下さり、議員としての活動だけでなく、日々の生活の全てを曝け出してくれた。常に私達と同じ目線で向き合ってくれ、本音で本橋さんの思いを語ってくれた。そのように活動をともにする中で、メディアを通じて見た議員のイメージとは全く違う、本当の意味で熱い、理想と志を持ちつづけている議員の姿を見た。

 自分が思い描いていた議員とは、全く異なる議員として、本橋さんを知った。政治家に対するイメージが変えられるとともに、政治が身近に感じられ、日々の生活で問題意識を持ちつづけることの大切さについて学んだ。

 インターンを通じて、政治活動に対する知識以上に、本橋議員を取り巻く多くの人々との出会いが、私に大きな影響を与えた。地域に住む住民の方々、豊島区役所の人達、秘書、アメリカの大学教授ロビンさんのように社会的な身分や、年齢といった枠を越えて知り合った方々と、お話しする機会は、自分の価値観を大きく変えるとともに、多くのことを学ばせていたただいた。

 インターン期間中、私自身至らなかった点が多く、本橋さんには度々、御迷惑をおかけしてしまった。しかし、最後までインターンをさせていただいたことに、本橋さんに本当に感謝したいと思う。 この夏を通じて学んだことは、今後の私の考え方や、生き方に大きな影響を与えるものとなるような気がした。

東京外国語大学外国語学部3年 丸山 愛