2010年5月6日木曜日

中央大学 加藤尚史

 本橋先生はよく、私たち研修生に「一瞬をつかみ取る気概を持て」とおっしゃる。この研修期間中、私は先生の中に確かに、「一瞬をつかみ取る気概」を感じ取ることができた。早朝の駅頭演説が雨で中止になった時に、「天気が悪いからこそ、われわれが必死になって区民に対して、政策を訴えることに意義があるのではないか」と考える姿。区役所の職員の方が他の議員の方に対して先生の外出理由を伝える際に、「黙祷をささげるため」としか伝えなかったことに対し「『東京大空襲の被災者のために』という一言を付け加えることで、現代に生きるわれわれは歴史を胸に留めておくことができる。こうした積み重ねを忘れてはならないのではないか」と考える姿。こうした本橋先生の姿勢には、何気ない普段の生活の中から自分で貴重な瞬間を探し出し、創り出そうとする先生の信念が、確かに存在していた。

それは、私たちと接する際も同様だった。時には厳しく、時には温かく。心から私たちのことを想って応対してくれていたと思う。区政報告会に参加した際に名刺をコートにおいて来た自分に対しては、本気になって怒ってくれた。仕事に対しては妥協を許さない一方で、全力で取り組み完成させた仕事に対しては心から褒めてくださった。こうしたかけがえの無い経験は自分の大きな自信となり、今までは気づかなかった自分の新たな一面を教えてくれた。

今回の研修は自分自身を見つめなおす契機となり、私は今までよりも一瞬一瞬を意識して生活するようになった。自分の地元の役所で委員会が開催されていることを知り、初めて足を運んだりもした。靖国神社の参拝に行ったりもした。今は、政治学の本を読破しようと励んでいる。こうした今の自分の姿は、研修前の自分には想像もつかなかったことだった。これからも私は「一瞬を掴み取る気概」を忘れることなく、濃密な日々を送っていきたいと思う。
最後になりますが、本橋先生をはじめ本学塾OB・OGの皆様、選挙活動のお手伝いをさせていただいた熊沢あやり町田市議会議員関係者の皆様、その他今回の研修でお世話になりました皆様に心から感謝を申し上げます。本当にありがとうございました。

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