2008年9月17日水曜日

青山学院大学 佐竹恵理子

『議員インターンシップを通じて得た事』

  私は今回、豊島区議会の本橋弘隆議員のもとでインターンをさせていただきました。議員インターンに参加しようと思った理由は、未知の世界である議員という仕事が、どういうものなのかを実際に見てみたかったからです。そのうえで、目標としたのは、問題意識をしっかりもってそれに対して自分の意見を明確に述べられるようになること、積極性と粘り強さを身につけることです。

  私は、公務員になりたいという思いがありましたが、社会問題に対しては「聞いたことがあり外洋を知っている」程度で、しっかり問題と向き合って考えると言う事をしていないと気づきました。また、医療や福祉問題に興味があった一方で、その他の多くの社会問題については関心が薄かった事も事実です。この点で、議員の仕事はさまざまな社会問題に直接触れることができるので、とてもいい機会だと思いました。

  インターン活動の中では、勉強会や講演会も何度か参加する機会があったので積極的に参加しました。なかでも特に、養育問題に触れる機会が多かったです。正直に言うと、私は教育について深く考えた事はほとんどありませんでした。そんな私が教育問題について一番考えさせられたのが、教育委員への質問状を作成した時です。一部とはいえ、質問状を私が作成していいものなのかと驚きましたが、現状を知る良い機会だと考え、知識が不足していた分たくさんの資料を読みました。ジェンダーの問題など、一つの事柄から波及する問題の深刻さに気づき、社会はどうすべきなのかを改めて考え、自分の意見として文章にまとめる作業を行いました。この作業をさせてもらっていなかったら、この先教育問題についてしっかり考えることはしばらくなかったであろうと感じました。

  また、300日問題における民法改正に関する反対討論書も作成させていただきましたが、これについても問題と向き合って自分の考えを確立することができたと思います。問題に対して曖昧に考えるのではなく、多方面の考え方を受け止め杖で、自分の言いたいことを整理して分かりやすく伝える事の難しさを再確認させられました。

  そして、もう一つの大きな目標であった積極性と粘り強さを身につける機会になったのは、ポスター貼りと駅頭での新聞配りでした。参加回数は多くは有りませんでしたが、積極的に地域と接してアピールする事も、政治活動ではとても大切であり、また大変である事を実感しました。一軒一軒への訪問や、一枚ずつの手渡しから、地域の反応や声を拾う事ができ、これまでの議員の活動の粘り強さを伺うことができました。一つでもOKの返事をもらった時の嬉しさと、地域の方への感謝の気持ちを知る事ができ、政治においても日々の生活においてもコミュニケーションは欠かせない大切なものであると改めて認識できたと思います。

  以上のような活動を通して見えてきた自分の反省点もありました。それは、臨機応変に行動したり先を読んで動く力が不足していた事です。一つのことが終わればそれでいい、と言った考えではなく、他人や先のことに気を配るといった点を今後意識して気をつけていかなければならないと感じました。本橋議員のもとでインターンさせていただいて、日本人としての誇りを感じさせられた事、人と人とのつながりがいかに大切かを実感できたことが大きな収穫だったと思います。そして、もっと政治について考え触れていきたいという気持ちになりました。これからは、貪欲に知ろうとすることを心がけ、沢山の人々と接しながら、自分の考える方向性を確立していきたいと思います。

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