2010年3月21日日曜日

一橋大学 齊藤 敦裕

私が本橋議員のもとでインターンシップをしようと思ったのは、ドットジェイピーの議員交流会というイベントで、本橋議員と一度お話をする機会があったからである。そのとき、パワフルで、そして人を引っ張っていくことに長けている人だな、という印象を本橋議員から受けた。この人についていったら自分の中で何かが変わるかもしれない。そう思い、本橋議員の下でのインターンシップを始めた。
 実際にインターンシップが始まると、そのような自分の認識がとても甘いものだと気づかされた。インターンシップで常に求められたのは、「考えること」だったからだ。本橋議員がよく仰っていた言葉に「微にいり細にいり、どんな小さなことでも考えなさい」という言葉があった。その言葉を実行するために、与えられた裁量の中で自分がどのような行動をすべきか、常に考えながら行動していた。しかし、本橋議員の求めるものは高く、自分がいかに考えていないかを痛感させられる日々だった。
 私は、自分は行動力のあるほうだと思っていた。とにかく面白そうなことは何でもやってみようという意識でいつも生活してきた。しかし、今になって思うと、「とにかくやってみる」というのは、考えることを放棄することだったのではないかと思う。本橋議員にもその点を指摘され、その際「物事の全体図を常に意識しながら行動すること」「自分の行動がどのような影響を及ぼし、どのような結果を生むかを常に意識する」ということを教えられた。自分の中で美徳だと思っていたことが、今回のインターンの中で大きく崩れたのである。実際に自分の中で「考える」ということをしながら行動すると、多くの気づきが生まれ、今まで自分がどんなに考えることを放し続けてきたかを痛感させられた。そして、何かを考え、意識しながら行動するのとそうでないのとで、得るものにとても大きな違いが生じるということも実感した。「考える」というのは言葉で表すととても簡単だが、実際にやるのにとても難しい。考える枠組みと、それを実践する場を与えていただき、他の研修生と時にはぶつかり合いながらも自律的に行動できたこの経験は、今回のインターンシップで得た一番のものではないかと考える。

 また、今回の研修で最も長い時間を割いた活動が、小池ゆりこ先生の衆議院議員選挙である。地元の衆議院議員である小池先生の選挙活動の中で区議会議員が果たす役割について、はじめにとても驚かされた。最も地元に密着した議員として、区議会議員が中心になって選挙を運営していくその姿は、私の今までの認識とは大きく違った。またその中で、区議会議員本橋ひろたかの事務所の一員という立場での選挙の応援というのは、考えさせられるところが大きかった。
 選挙活動の中で私が主にやったのは、大きく分けて事務所内活動と遊説活動である。事務所内活動では、膨大な仕事の前で、いかに効率的に作業をするか、遊説活動では小池先生と地域の人々がじかに触れ合う場であり、常に粗相のないように、かつ私をはじめとした運動員が票を得るためにどう行動するべきかを常に考えながら行動した。特に遊説活動では、自分の一挙一動が市民の方々の目にふれていて、また刻一刻と変わる状況の中で最善の行動をとるということを考えながら活動することで、責任感と、臨機応変な対応力というものが自分の中ですこし芽吹いたと感じた。

他にも盆踊りの運営の手伝い、区議会の委員会の傍聴、本橋議員の議長就任祝賀会の準備、駅頭での演説など、本橋議員に常に同行するなかで多くの活動をさせてもらった。その中で、とても多くの人と出会い、意見を交わすことが出来た。自分の立ち位置、行動を常に考えながら活動する経験のできたこの2ヶ月で、私の中でとても大きなものを得ることが出来たと感じる。
 時に他の人と本気でぶつかり合い、時に自分の中で今までの自分をどう変えていくかと葛藤し、そして何よりも本橋議員と話し、自らを律するというこの経験は、普段では絶対に経験することの出来ないかけがえのないものだった。このインターンで学んだ「考えること」。それを常に意識しながら、これから毎日生きていきたい。

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